峠 佑樹Toge Yuki舞踏カンパニーpeciko

ことば

稽古のあと、久々に皆でテーブルを囲んで話をする。
話題はもっぱらメンバーの航平が傾倒しているヒップホップのことで、鎮座DOPENESSと環ROYやフリースタイルのラップバトルの動画を見せてもらったり、黄色と赤と緑が混ざったような気持ちになって楽しい。
ヒップホップは門外漢なので、今まで入り口の手前のさらに向こうから眺めていただけだったが、ドアを開けてみると面白い。
10代のころに自分がジャズとかロックだとか呼ばれているものに対して抱いていたリアルさだとか自由さが、今の日本ではヒップホップと呼ばれるものにあるのかなと思う。ただ、音楽に限らず、ジャンルという括りにはまってしまうとどうにも窮屈になってしまっていけない。
舞踏・おどりというのも現象であってジャンルではない。かといって自由でもない。
我々は不自由さを得るために葛藤し、その不自由さのゆえに自由だ。

ことばというものは速い。特に捉える速度・力が。色というものもそういう力が強い。光とどちらが速いのだろうか?
自分は「ほんとうのことばが欲しい」と思っていたときに舞踏と出会い、これだ!と感じて今に至るが、想いと共におどれているだろうか?
仏教のある教典によると、心の速度は光の17倍あるらしい。
心と同じ速さで、そしてそれ以上に速く、我々はおどれるだろうか。ことばを紡げるだろうか。

芯をとらえなくてはいけない。ご用心。

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